社会保障をテーマにした公開討論会2017 報告サイト

都議会議員になろうとする人に聞いてみよう!

日時:2017年6月18日(日)13:30~16:00

会場:大田区立消費者生活センター 大集会室

参加:86名(障害当事者及び家族、福祉関係者、区議会議員など)

登壇者:7名

文章回答者:4名 

主催:「都政と社会保障そして都議会の役割を考えよう2017」実行委員会

社会保障をテーマにした公開討論会2017

 

2017年7月に行われた東京都議会議員選挙に際し、大田区管内の予定候補者に広く声掛けを行ったうえで、2017年6月18日に大田区消費者生活センター大集会室にて公開討論会(立会演説会)を実施しました。当日はあいにく雨模様でしたが、86名の方にご来場いただきました。

 

 

テーマを「社会保障」と定め、一般公募でいただいたご意見も含めて実行委員会にて精査を行い、「高齢福祉」「障害福祉」「児童福祉」「生活困窮支援」など類型立てをし、26項目の事前質問と参考資料集をとりまとめました。当日は7名の予定候補者に登壇いただきましたが、予定候補者からはそれぞれの裁量のもとで選択した項目への回答をいただき、合わせて立候補の決意などについて、持ち時間17分の範囲でお話いただきました。なお、当日はあいにく来場いただけなかった予定候補者3名の方も含めてお預かりした回答文章については、掲示のうえ来場者に閲覧いただきました。お預かりした範囲で各予定候補者の政策をまとめたリーフレットなどの配架もしました。

社会保障をテーマにした公開討論会2017登壇者

 

登壇者:(発言順)7名

自由民主党              鈴木 あきひろ 様

無所属                  すどう えいじ 様

日本共産党           藤田 りょうこ 様

日本共産党            佐藤 伸 様

地方議員ゼロの会     飯田 佳宏 様

都民ファーストの会   もり 愛 様

自由民主党           神林 茂 様

 

文章回答者:(受付順)3名

無所属         みぞぐち 晃一 様

都議会公明党       藤井 一 様 

都議会公明党      遠藤 守 様

日本共産党       藤田 りょうこ 様



・都議会選挙2017選挙結果

(当選者・得票数順)

森愛氏、栗下善行氏、藤井一氏、遠藤守氏、藤田綾子氏、神林茂氏、柳ヶ瀬裕文氏、鈴木章浩氏

 

定員8/立候補者数15/有権者数 595,29人/投票率 50.74%


課題と今後に向けて

総括のための実行委員会(7月10日)を開催しました。

その議場で確認された論点は以下の通りです。今後、同様な企画を行う際に活かしていくことを確認しました。



・タイトル(公開討論会)について

選挙公示前の企画ではありましたが、実行委員会においても初めての試みであったので、東京都及び大田区の選挙管理委員会のご助言を受けるなかで、特に公職選挙法の抵触に細心の注意を払いました。とりわけ、選挙活動にならないように、また企画名においてもアドバイスをいただきました。

 他方で、企画タイトルの「公開討論会」という表現から、登壇者の意見交換を行うものと想定されていた方もいらっしゃったようでした。広報チラシには、「テーマ(社会保障)に関する事前質問について所定の時間に基づき、発言をしていただきます」とありましたが、企画内容をよりわかりやすく正確に伝えるタイトルは今後注意を払うことを確認しました。あわせて、意見交換や質疑応答を伴う企画を今後行う場合は、事前調整と司会の役割については課題となることも確認しました。



・事前質問の準備

 実行委員会では、より多くの予定候補者が登壇いただく条件を整備することに意識をはたらかせました。そのためのひとつとして、事前質問という形式をとることにしました。

 他方で、テーマが社会保障と広範になったため、質問の中身と数量をどのように整備するかが懸案となりました。結果的には、高齢福祉や障害福祉などの大項目に対し、短文の質問を26項目と多数準備すること、回答への参考資料を別添する方法をとりました。当日来場者からもその豊富さにお褒めの言葉をいただくことができました。

なお、各登壇者がその中から回答項目を選定するポイントが、政治心情や専門的な知見のアピールとなると考えておりました。しかし、質問いただいたものにはすべてお答えをするべき、という政治家のリテラシーに反する面もあり、少し混乱がありました。後述しますが、各予定候補者への事前連絡の難しさもあり、企画意図にお応えいただきにくさをより生んでしまいました。

 今後は、発言時間や時事問題を考慮しつつ、質問をシンプルにし、かつ予定候補者の考えをよりアピールできる質問作成することも検討としました。

 

・各予定候補者への連絡について

 今回の選挙で最終的に立候補した方は、15名でした。そのうち、14名の方に事前連絡をすることができました。報道機関や現職の方などの動向などの事前情報を参考に郵送・電話などで連絡しました。しかし、事務所への連絡担当者を一本化せず、複数のルートから依頼や調整をかけたことで、予定候補者によっては戸惑いもあったようです。各陣営も選挙前の繁忙期でもあり、連絡体制の確立は今後の課題となりました。




・実施日について

 公示の直前の週末は繁忙であるため、早々に登壇が難しいとのお答えをいただいた予定候補者も数名いらっしゃいました。開催のご連絡をなるべく早くすることを試みました。しかし、各陣営のスケジュールによっては難しさを取り除くまでにはいかないことを考慮し、開催時期については要検討とする旨確認しました。



・広報に関して

 企画内容から政治活動との誤解をうけ、公共施設でのチラシ配架を断られることが一部ありました。そのため、各実行委員が所属をする会報案内の同封やポスティングでのチラシ配布やWEBでの周知活動に力点を入れました。財政や諸条件を考慮しつつ、より多くの関心層に企画周知をする方法の検討も今後の課題となりました。とりわけ、若年層への周知については論点となりました。

 

・今後の企画について

 各予定候補者の政治見解を広く区民に提供する場を設ける意義を再確認しました。あわせて、恒常的に現職議員と対話集会をおこなうなど議会動向の関心を地域で高める活動も要検討としました。

 

 「都政と社会保障そして都議会の役割を考えよう2017」実行委員会は、本報告書の発行をもって発展的に解消をし、今後の企画に関しては有志とともにまた別途実施をすることを確認しました。

 


報告書発行(2017年9月3日)

 

「都政と社会保障そして都議会の役割を考えよう2017」実行委員会

ダウンロード
20170618別添 公開討論会事参考資料.pdf
PDFファイル 1.2 MB
ダウンロード
20170618公開討論会事前質問集.pdf
PDFファイル 713.4 KB

「都政と社会保障そして都議会の役割を考えよう2017」実行委員会について

 <実行委員会について>

 

 社会保障についての関心あるメンバーにより、「都政と社会保障そして都議会の役割を考えよう2017」実行委員会を4月に結成し、企画立案と当日の運営を担いました。

 

 本企画は、特定候補の応援や落選運動が目的ではなく、予定候補者が社会保障をテーマにした政策をひろく区民が聞くことが出来る場の提供を通じて、都政がより身近に思えるような場づくりのきっかけにとの思いで、実施しました。当日までの期間に、実行委員会は都合6回開催しました。

 

  実行委員のメンバーは、日頃の大田区内の市民活動を通じた信頼をベースにした関係を活かし、それぞれが役割分担を明確にする中で運営をすることが出来ました。

 

 また、実行委員以外にも運営の協力をいただいた方もいました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

 

 

 実行委員は以下の13名です。(五十音順)

 

 

 

 氏名             所属

 

生駒 友一             おおた社会福祉士会 会長

 

石川 智春            大田区自立支援連絡会 代表

 

 河合 良治            自主学習支援会 代表

 

楠目 昌弘            大田区障害者スポーツ倶楽部 代表

 

黒田 浩康            大田障害者連絡会 事務局長

 

田中 庸介            大田区自立支援連絡会 副代表

 

鶴田 雅英            東京都大田福祉工場 就労支援室長

 

中野 眞弓             NPO法人おおた市民活動推進機構 事務局長

 

中村 和利            特定非営利活動法人風雷社中 理事長

 

野村  幸太郎           株式会社NDS 代表取締役

 

浜 洋子             個人

 

宮原 映夫            大田区障害者権利条例をつくる会 代表

 

山田 悠平            大田障害者連絡会 代表